対人恐怖症とは?
社会の生活においてコミュニケーションは欠かせません。多くの人は生活上でのコミュニケーションに苦しさを感じることはありません。
しかしながら、人によっては会話すら難しい人がいます。そのような症状は対人恐怖症と呼ばれることがあります。
この記事では対人恐怖症の特徴と克服方法についてお伝えします。対人恐怖症を精神の甘えと説く人がいますが、立派な病状の1つです。そのため、克服するためにはしっかりと症状と向き合う必要があると言えます。
対人恐怖症を抱える人の特徴
対人恐怖症と言ってもどのような症状のことを指す言葉なのかを認識できていない人は多いです。ここからは対人恐怖症に該当する症状についてお伝えします。
以下の項目に該当することが多ければ多いほど、あなたは対人恐怖症である可能性があると言えます。
自分の表情が気になる
あなたは他の人と会話をする際に様々な表情を浮かべています。多くの人は感情のままに表しており、気にかけていることはありません。
しかしながら、対人恐怖症の人は自分が今、どのような表情をしているのかがとても気になります。例えば目つきが悪くなっていないか、笑顔が少ないか、表情で相手を不快な思いにさせていないかといったことがとても気になり、会話に集中できません。
特に対人恐怖症の人は笑顔について悩んでいることが多いと言われています。なぜ自分は笑顔を作ることができないのか?自分の笑顔は人を不快にさせていないか?これらのことが気になって仕方ないのです。
緊張のせいで外食に行くことができない
対人恐怖症の人は外食を苦手としていることが多いです。なぜなら周囲の人が自分の食事姿を見て、不快に感じていないか気になって食事どころではなくなるからです。マナー違反をしていないか?そしゃく音が他の人に聞こえていないか?こういったことが気になって、食事が喉を通らないのです。
こう言った理由から他者との食事を避けるようになります。人によってはトイレで食事を済ませるなんて人もいます。ただし、例外として家族との食事は問題ない人は多いと言われています。そのため、家族との外食は問題ないと言う人は多いです。
相手の心情への配慮や自身の行動、さらに緊張のせいで料理を美味しく食べることができないといった様々な感情が重複し、対人恐怖症の人は外食を苦手としています。
会話を継続させることが苦手
対人恐怖症の特徴として、会話を続けるもしくは会話を広げるという行為を苦手としている人が多くいます。これは会話をするとひどく緊張するというのが主な原因です。
会話を落ち着いて行えないため、とても緊張してしまい、しどろもどろになってしまう。こういったことが日常的に起こる人は対人恐怖症である可能性が高いと言えます。
加えて対人恐怖症の人は周囲からの視線がとても気になるという症状も抱えています。他者から自分がどのように見えているのか、挙動不審になっていないかが気になって仕方ないのです。
プレゼンテーションに恐怖感を覚える
対人恐怖症は人と話すことが苦手と認識している人が多いです。しかしながら実際には人と対峙することが苦手という表現が正しいと言えます。実際に大多数の人が自分に視線を向けるプレゼンテーションには恐怖感すら感じてしまうからです。
プレゼンテーションに対して緊張感を感じる人はたくさんいます。しかし、何回もプレゼンテーションの場数を踏めば慣れると言われています。しかしながら、対人恐怖症の人はどれだけ場数を踏んでも不安が解消されることはありません。
さらに、何回もプレゼンテーションを行っているにも関わらず、慣れない自分に嫌気が指します。結果的に自分で自分を追い込むという形になってしまうのです。
対人恐怖症の克服方法
1つ前の項目で対人恐怖症の特徴について記述しました。対人恐怖症は非常につらい症状である上に、対人恐怖症ではない人からはその症状を理解されにくい部分がある症状となっています。
ここからは自主的に行える対人恐怖症の克服方法について取り上げます。
規則正しい生活を試みる
対人恐怖症の人は意外と夜に活動を行なっている人が多いと言われています。そのため夜に強く、朝に弱い人がとても多いのです。そのような生活を一度やめてみましょう。
規則正しい生活を送ることによって体のホルモンのバランスは整えられます。特に睡眠には気を使うようにしましょう。質の良い睡眠を確保することによって体調が良くなると言われています。
また、対人恐怖症の人は日が当たらない生活を好む傾向にあると言われています。日光に当たらなければ私たちの体内スイッチはなかなかオンになりません。そのため、起床してすぐに日光に当たるようにしましょう。
SNSで新しい交流を作ってみる
人と対峙して緊張したり、不安な気持ちになるのであれば、直接対峙するのではなくSNSでコミュニケーションを測ることも重要であると言えます。
対人恐怖症の人は人を前にして話すことを苦手としています。ですがSNSで交流を深め、画面越しでの会話で緊張感を無くすという方法も効果的であると言われています。
慣れてきたら実際に会って、会話をしてみましょう。ゆっくり時間を掛けて慣れるようにすることが重要になると言えます。
食生活を改善する
あなたは朝食を抜いたり、ダイエットと称してご飯を抜いたりしていませんか?また、ご飯をコンビニの弁当やジャンクフードで済ませていませんか?
食事は私たちに必要な栄養を補給する行為になります。そのため食事が疎かになると緊張しやすくなったり、不安な気持ちになりやすくなります。
そのため対人恐怖症を改善をするためにも食生活を見直すことをおすすめします。しっかりとご飯を食べるだけでなく栄養もしっかりと考えて摂取するようにしましょう。
体を動かしてみる
生活の中に適度な運動を取り入れることは、私たちの気持ちを前向きな方向へ持っていくことに直結します。緊張や不安は私たちの判断能力を鈍らせることにもなります。そこで注意を逸らしたり、気分転換に他のことを行うと帰って不安な気持ちに駆られることになります。
そんな時は体を動かしてみましょう。体を動かすことによって気持ちがリフレッシュされ、思考が安定します。体を動かすと言ってもどんなことをすれば良いのでしょうか?
答えは何でもいいです。筋トレをするも良し、散歩をするでも問題ありません。気持ちをリフレッシュさせることが目的なので、自分が行える範囲でできる運動で問題ありません。
どうしても改善しない場合は専門機関を利用する
いかがでしたか?対人恐怖症は認知されにくい部分ではあるものの、しっかりとした病気の1種です。そのため、克服できない自身に落ち込むことはありません。ただし、社会生活を送りにくい病状でもあるので改善はする必要があると言えます。
本記事で自身でできる克服方法についてご紹介しましたが、どうしても改善されないのであれば精神科や専門機関への受診を行いましょう。カウンセリングと薬を用いた療法をメインに病状が改善されることになります。
対人恐怖症を改善することによって他の人との交流が楽しくなったり、新しい世界が見えることにもなるので、改善を試みる価値は十分にあると言えます。もしあなたが病状に悩んでいるのであれば、改善してみませんか?
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